with Wine | ワインショップ FUJIMARU ブログ
2022.07.18
2022年7月13日
黒木本店さんのあとに向かったのは綾町。(途中、黒木さんおススメの美味しい餃子を食べましたw)
入手困難!1本が一万円というお高いワインで有名な?香月ワインズさんへ。実際、弊社にも一般のお客様からしばしばお問合せを頂きますが、なかなか入ってこないんです。
一見、それだけ聞くとなんと商業的な(^^;・・・という感じですが、実はその全くの真逆!!
それは、香月さんと会うとすぐに誰でもわかる、と私は思いますが、このブログを読んで少しでも感じていただけたらなと思います。
香月ワインズといえば、化学肥料、殺虫剤、除草剤を一切使わない完全無農薬のブドウ栽培を不可能だと思われていた宮崎で実践されていることで有名ですがその苦労たるや・・・
やはり、降水量が多く熱帯気候の宮崎。ぶどうはすぐに病気にもなるし、台風の被害も受けやすい。
となると収穫量も極端に少なくなってしまう。。
ダメになってしまったぶどうを取り除く際は「くそーーー」とスタッフさんにぼやきながら?w
作業をしているそうです。なんだか、楽しそう^^
香月さんの畑は約1h。そこに様々なぶどう品種が約40種類植えられています。
都農ワインさんと同じくレインカットは欠かせません。
そして、この雑草の高さ!!私なんて若干入っていくの躊躇してしまいます💦
これでも作業する方の事も考えて若干カットしているそうです。
どうやって、完全無農薬で育てているのか、、、農薬の代わりに使用するのはお酢や焼酎を希釈したものだそうです。
ぶどうにできるだけ負荷をかけないように、収穫から、除梗、圧搾、瓶詰まですべて手作業。
業酸化防止剤、清澄剤も使用しないナチュラルなワイン造りです。
そして出来上がったワインは1000本。1本1万円だとしても納得です。
香月さん自身は、ニュージーランドでワイン造りを学ばれていましたが、ある時そのワイン造りが産業として急速に発達し、ワインは儲かる!みたいな感じでワイン造りをする、商業的な一面に少し疲れ、ワイン造りが楽しめなくなっていったそうです。
私も15年ほど前にNZに行きましたが、確かに。。。ここは今までポテト畑だったけどワインの方が儲かる!!
と言ってどんどんブドウ畑に変えていっている。というお話を聞いて違和感を感じたのを覚えています。
もちろん、お金儲けは大切な事ですが…じゃあポテトは無くなって大丈夫なの?という疑問が。
そして、ヨットや羊の方が人間より多いという、NZの良さが失われそうに感じました。
その後ワイン造りでドイツに訪れた際に、家族経営のワイナリーでシンプルな時間を過ごしたことによって日本に帰ってワイン造りをしたいという思いが芽生えたそうです。
香月さんの口からは何度も「みんなでワイワイ」というワードが飛び出します。
収穫など繁忙期にお手伝いしてくださる、ボランティアの皆さんは地元の飲食店さんはじめ様々な職業の方々。
ワイン造りを通して、いろんな人が出会い語らう場所を作ること、意見の交換や相談もできる、そんな場所であり続ける為にもこの場所は必要だと強い意志を感じました。
お手伝いの後はみんなでワイワイ飲んだり食べたりするそうです^^
「人と違うワインを造ってるといろんなところから若い人が来るでしょ?そしたら町の人の刺激になってワクワクするでしょ」と香月さんは言います。
みんなでワイワイとワクワクこのキーワードが
香月ワインズさんのワインが地元で愛される秘密のうちの1つかもしれません。
県内での流通を大切にされていますので現在入手困難ではありますが、今後は近隣の農家さんとも協力して少しは手に入りやすくなるかも。と嬉しいお知らせも頂きましたよ!
訪問させていただいた日の夜、なんとプティット プラネット2020年と2021年をBioバルさんで飲み比べさせていただきました!!
先日Bioバルさんでは、ばったり香月さんにもお会いできました(笑)
レアなワインや生産者さんにも出会えちゃう宮崎の素敵なお店です♪
香月ワインズ
〒880-1302 宮崎県東諸県郡綾町大字北俣 2381番地
https://www.katsukiwines.com/
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