with Wine | 島之内フジマル醸造所
2014.01.11
青リンゴや洋ナシを思わせるふくよかな果実香。
ひっそりとした鉱物的ニュアンスもあり、吟醸香的な華やかさもあいまって複雑な印象。
樫樽の香ばしさが全体を引き締めていて、口に含む前から期待が高まります。
2014年最初の週末テイスティングはこちら。
香りの印象とは裏腹に、飲んでみるとやや硬く引き締まった感じ。
カジュアルなピノ・ビアンコというよりは、シリアスなアルザスのピノ・ブラン。
白い花のような雅な香りが心地よく、繊細な和食にぴたりと寄り添うことでしょう。
季節の野菜の天ぷら、煮豆、栗きんとん。
浅漬けをぽりぽりやりながらも楽しそう。
そもそも日本では珍しいピノ・ブランというブドウ品種。
このブドウを栽培している農家さんは極めて少ないのですが、
昨年そのうちの一人の方が引退され、さらに供給量は減っているそうです。。
丹波ワインのピノ・ブランとこの高畠ワインのピノ・ブラン。
樫樽熟成よりワンランクお手頃価格のクラシック上和田ピノブランもありますが、
こちらはもう少しフレッシュな果実味主体の、柔らかい仕上がり。
質素な昔ながらの日本の家庭料理にぴったりなピノ・ブラン。
2014年の始まりにもふさわしいワインだと思います。
なお11日(土)から13日(月祝)まで、パピーユジャポネーズは
ずっと通常営業(13:00-22:00)しております。
みなさまのご来店、心よりお待ちしております。
Dai Aramaki
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