with Wine | 島之内フジマル醸造所
2013.12.07
どんよりとした濁りがあり、くぐもった外観。
木いちごの香り、熟れたバナナ、溌剌とした印象。
柔らかい酸とともに丸い果実味が広がっていき、
ひっかかりがなくスルリと流れ落ちていく。
今週末のテイスティングワインはこちら。
ヒトミワイナリー/MC MBaileyA Classical2013
MC、つまりマセラシオン・カルボニックで造った
マスカット・ベイリーA。山梨産ベリーA葡萄の香りを高めるために
この醸造法を採用したそうです。
マセラシオン・カルボニックといえば、先日解禁された
ボジョレー・ヌーヴォーの醸造法としてよく知られています。
短期間で色素と香りを抽出でき、渋みは少なくまろやかな味わいに
なるので新酒にはうってつけ。
また還元状態を長く保てるなど、いろんな理由からマセラシオン・カルボニック
を使う生産者もいます。ロワールやボジョレなどのヴァン・ナチュールの
造り手にその傾向が多いようです。
見た目の、正直ちょっと粗野な印象と、
香りと味わいのエレガントさのギャップが面白いこちらのワイン。
日本の赤ワインのひとつの可能性を見たような気がします。
あわせるお料理は、難しく考えることはなくシンプルに。
素朴で食べ飽きないお気に入りのパンにチーズかオリーブオイルを。
茹でた野菜に塩を一振り。鯖の塩焼き、豚の生姜焼き、ご飯のおかずに
なるようなものであればなんでもいけそうです。
★ヒトミワイナリー/MC MBaileyA Classical2013
ヒトミワイナリーの新着ワイン、ほかにもいろいろございます。
みなさまのご来店、心よりお待ちしております。
Dai Aramaki
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