with Wine | 島之内フジマル醸造所
2013.02.24
近頃、カレー専門店に行くことが増えました。
す速く食べれてお腹もちが良いというのが、高カロリーで野菜が足りないという欠点を押しのけてます。
お店によって、それぞれ薬味というよりトッピングに個性があって、さらに辛くするソースなんかも用意していたりで、飽きさせない工夫が見えますねー。
温野菜サラダとかつけてくれると、もっと通うと思うんですが。
今日も食べながらふと、お店時代に名物メニューになっていた特製ワインカレーの味を思い出しました。
ワインだけで煮込んだカレーなんですが、出来上がるまで最低3日はかかるという。(笑)
もとは、
ちょこっとバランスが悪くなってしまったグラス用のワインたちをなんとか再利用できないかと考えだしたメニューだったんですが、煮こんだ初日、二日目ぐらいまでは、素材とワインが喧嘩するというか、酸味のほうが勝ってしまって、まとまりがでないんですよね。
まず、
玉ねぎや人参とセロリを細かく刻んで、2時間ほどかけて飴色になるまで炒めるところから始めるんです。
これにお肉加えてワインを入れてから、弱火で焦がさないようにくつくつと煮込んで三日目ぐらいですかね、ぷわ~っと表面に脂が浮き始めるんですが、それがサイン。
この脂を丁寧に取り除くと、ぎゅっと味がしまってまとまりのあるカレーになっています。
その後も、ワインを加えて味を調整しつつ5日ほど煮込めば完成品。
野菜の甘みとお肉のうまみ、香辛料にワインの果実味とポイントは酸味!
これがうまく溶け合って、なんともいえないお味になるんですよ。
パンやナンにつけても美味しかったし、ワインともなんとか折り合いをつけてくれるという。
折り合いをつける。
とても大切なことですが、若いうちはこれがなかなか難しかった。(笑)
さて、
ワタクシが入社してそろそろ五か月が経とうとしています。
あっという間でしたが、ようやくいろんなことで折り合いが付きつつあるように思います。
ワインカレーのように渾然一体となることは無理かもしれませんが、それぞれの良いところがうまく溶け合っていい味わいを出していければと思っています。
これまで、ワインショップFUJIMARUに限らず、ワインには興味あってもなかなかうまく付き合えなかったお客様たちをお迎えするのがワタクシの大事な勤めだと思っています。
今日も寒いですが、クロスホテル1階ロビーに差し込む陽ざしには春が感じられます。
はるばるオーストラリアからやってきた日本を慮ったサクラのエチケットのワイン、ぜひお試しにお越しくださいませ。
きっちゃん
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