with Wine | 島之内フジマル醸造所
2011.08.02
ひめひこワインで素晴らしいロケーションのなかランチを終えて、
ふたたび山を下りて本日最後のワイナリーへ。
古い町並みが情緒たっぷりな柏原市にある、
カタシモワイナリーを訪れました。
猛暑のなかの三軒目、さすがに畑を歩くのは大変かなと思ったのですが、
みなさん元気に畑のなかへ。棚仕立てのブドウ畑はちょうど日光を遮るかたちになり、
これで風でも吹き抜けてくれればずいぶん気持ち良かったのでしょうが。。。
やはりじっとしていても汗がにじんできます。
ここでカタシモワイナリー高井社長が登場。大阪におけるワイン造りの歴史や、
ブドウ畑での一年の仕事の流れ、山梨とは異なる堅下甲州の特徴など、
明快な語り口で説明していただきました。
ここ大阪で栽培されている堅下甲州は、消費地である大阪が近かったため、
クローン選抜がほとんど行われず、原型に近いブドウとのこと。
酸とボディ感が強く、香りとタンニンも充実。非常にしっかりした味わいに。
一方山梨の甲州は、どちらかというとサッパリとしていて、
繊細でエレガントな印象とのこと。もちろん様々な条件で異なってきますが、
同じ甲州でもいろんなバリエーションがあるというのがおもしろいです。
畑では余分な枝を切り落とす作業をさせていただきました。
こうして一房のブドウにより養分が行き渡るようにして、
凝縮した、おいしいブドウを育てるのです。
畑仕事のあとは、高井社長お気に入りのテイスティングルームへ。
柏原市指定有形民俗文化財にも指定された、昔の醸造器具などが、
ズラリと並んでおり、さながら博物館のよう。
そして、いよいよお待ちかねのテイスティングへ。
高井社長の熱いトークとともにワインを味わうと、より一層、
そのワインが活き活きとしてて、なにか訴えかけてくるようで
楽しかったです。
マールとフィーヌの中間のような味わいで、
丸みがあり果実味が豊か。
そのままズーッと浸っていたいような、優しい余韻が印象的でした。
以上、駆け足でしたが大阪のワイナリー三軒を一日で回った、
ワインツーリズム大阪2011。すぐ近くにワイナリーが集まっているのですが、
その個性は三者三様。土地の味わいとともに、造り手の人柄や想いが、
ワインのなかに表現されていたように思います。
大都会から電車ですぐ行ける、私たちのワイン産地大阪。
ワインをより身近に感じていただくためにも、これからもまた
企画したいと思います。
今回ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
Dai Aramaki
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