with Wine | 島之内フジマル醸造所
2011.02.27
朝晩の冷えこみもひと段落した2月下旬、淡くどんよりとした柔らかい朝。
近鉄電車に乗ることおよそ40分、カタシモワイナリーの畑が広がる合名山を目指します。
といっても、今日はぶどう畑での作業ではなく、荒廃した山地を開墾するために来ました。
いや、正確にいいますと、代表の藤丸をはじめ、いろんな方々の尽力により
開墾されつつある、私たちの、“大阪のぶどう畑”を実際にこの目で見て、
何かしらを感じたかったのです。
長靴を履き、厚い手袋をはめて、ゴーグルをつけ鋤を担いで畑へ。
今はまだあちこちに草木が散らかっていますが、それをひたすらかき集めて
焼却し、「ぶどう畑」になるよう開墾している段階です。
斜面での慣れない作業はほんとに大変でした。
全身から汗をかき、疲れでボーっとしそうになりますが、
ときおり吹きつける爽やかな風が運んでくれる、山の匂い。土の匂い。
苦しい労働の先にある、何かを生み出す喜びがそこにはありました。
3時間そこそこ、たいした仕事はできていませんが、
この畑がこれからどんなブドウを育んでいくのか、そしてワインを軸とした
人の繋がりや地域のにぎわいなどが、今後どんなかたちで創出されて
いくのか。想像をふくらませるには十分な、かけがえのない3時間でした。
畑仕事のあとは青空を見上げながら巻き寿司を。
子供の頃田んぼの収穫を手伝って、おばあちゃんからもらった
おにぎりと麦茶の味。いつまでたっても忘れないものです。
Dai Aramaki
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