with Wine | 島之内フジマル醸造所
2010.04.18
継続は力なり!!
国内ワイナリー巡り第2弾は大阪府羽曳野市「仲村わいん工房」さんへ
果たしてどこまで続けれるでしょうか?(笑
近場から少しずつ頑張りますね。
初めて仲村さんのワインに出会ったのは5年程前。
とあるレストランでの食事も終盤
さぁそろそろ赤ワインでも…と思った矢先に突然
どうぞ!とワイングラスに注がれた濃い紫の液体が…..絶妙のタイミングでのブラインド(笑)
初めて経験する口当たりと香り、果実味
当時、ブドウ品種すらまったく分からず(笑
とりあえず南フランスの何かと答えたような記憶が。。。。
いまでもサービススタッフのあの嬉しそうな顔が忘れられません。
「大阪のメルロー 2002年です」と……..
今までずっと気になりながらも一度も訪問出来ず
いや、お一人でされてるのでお忙しいところにうかがうのもねぇ
さて、前置きが長くなりましたがやっとの訪問です。
前回うかがったカタシモワイナリーからは大和川を挟み南側の山間に位置します。
丘陵地に入るにつれあたりの農地は一面ブドウ畑に。
良さげな斜面がたくさんあり見ているだけで楽しい気持ちに
やっぱり産地を訪ねるのは楽しいです。
ただ、ほとんどの畑は食用ブドウ。
まずはテイスティングから。
事務所?は古い民家でおじいちゃんの家に来たような懐かしい雰囲気と香り。
白は甲州やデラウエアー、リースリングなどのブレンドが主体。
赤はカベルネソーヴィニヨン、メルロー、マスカットベリーAなど
ブレンドしたものや単一品種でもリリースされています。
どのキュヴェも引っ掛かりがなくスルスルと喉の奥にワインが流れていきます。
ノンフィルターという理由だけではない
手造り感のある暖かさのある味わいに杯が進み話がとまりません。。。
たくさんテイスティングさせて頂きましたが
中でも特に気に入ったのはカベルネソーヴィニヨン。
(2005年と2009年のブレンド)←理由聴くのわすれてました。。。。
青さは感じずジャミーで柔らかいタンニン、スパイス感もあり
しっかり濃くも飲み続けれる味わい。
赤の単一品種のクラスにはどれも樽のニュアンスが感じられます。
ただ、木樽は一切使っていなかったハズ????
いや、噂には聞いていましたが・・・初めて見るとやはり驚き。
ビールの生樽を熟成樽として使用しているところは他には無いのでは!?
ユニーク!!ここから窒素ガスで押し出し出荷前に瓶詰めするそうです。
で、樽のニュアンスは何処から来るかと言うと
発酵中に浮いてきた果皮等を沈める事が困難な時(人手不足の為)
落し蓋的に使っている蓋があるそうですが、それがオークで出来ているようです。
昨年まではほとんどの作業をお一人でされていたそう。
一人でワインを造る為の工夫がいたるところに見受けられます。
それでは畑に向かいましょう。座談会情報交換が盛り上がり
時間も少なくなっていたので最も気になるメルロー、カベルネの畑へ
急斜面の細い山道を軽トラックで駆け上がると
静かな谷に。
とても雰囲気のある畑。静かです
棚と垣根で仕立てたカベルネソーヴィニヨンとメルロー。
樹齢は19年。現在では棚も垣根も同じくらいのクオリティーのブドウが出来るとの事。
除草剤なしボルドー液と硫黄合剤の使用、草刈のみ。
砂地に粘土やその他いろいろなものが固まり石化?したものがゴロゴロと出てきます
衝撃を与えるとすぐに割れる柔らかいもので所有している他の畑と違いここだけの物。
特殊な土壌のようです。わかる人いませんか?仲村さんも解らないそうです。
小さな区画ですが畑を拡大する為に山頂に向かって少しづつ開墾中だそうです。
今後、量が増えていくことを切に願います。
最後に蔵
ホントに流す程度にしか見れず 残念。
こじんまりとしたスペースに
圧搾機や特注のプレス機
昔は使っていたワインを熱処理する釜や
コルクの打栓機などが所狭しと詰め込まれ実に農家的な雰囲気。
たくさんのお話を聴かせて頂けましたが もっともっとお話ししたかったです。
思考が柔軟で古い概念にとらわれず自分自身が美味しいと思えるワインを造る為に突き進む姿が素晴らしかったです。
私たちも見習わないとなぁとしみじみ感じた1日でした。
忙しい中、ご丁寧な対応ありがとうございました。
仲村さんと昨年入社の中村さん(紛らわしいのか会長と社長と呼んでました)
あとボランティアの方々だけで畑の手入れからなにやら本当に大変そう
完全に人手不足。
なんせ注文したこのワインは納期に2週間ほど時間がかかるとの事。
近日入荷予定!!??
さて
次は仲村さん推薦の。。。。。。 E.FUKUI
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