with Wine | ワインショップ&ダイナー FUJIMARU 浅草橋店 スタッフブログ
2015.01.26
1月24日、東京で行われた長野ワインフェス。
信州ワインバレー形成に向けての活動などでも今注目の長野!
フェスに参加させていただきました!
今回お手伝いさせていただいたのは、ご夫婦お二人で畑から醸造まで全て行うということもあり、なかなか公の場に出られることは少ないけれど何かと話題のワイナリー。
そう、長野県青木村にあるファンキーシャトー!
なぜ名前がファンキーシャトーなんですか?このフェスの1日の間に100回くらい聞かれたのではないかという質問です。確かに気になりますよね〜
「いい歳したおじさんおばさんが急に長野に引っ越してワイナリー始めるなんて、ファンキーでしょう?」
と奥様。
うん、素敵な答えです。
ブドウの苗を植える前に豊かになりすぎている土を天地返し(深耕し)をするなど、ブドウに適した環境を整えるには労力を惜しまない。
このようにわざと貧しい土壌にして育てるため、ブドウの実は決して大きくないし、収量も多くはありません。
しかしその代わり、ブドウは必死に根を張りできるだけ多く実に養分を送るので、凝縮感のあるブドウが育ちます。
「色々なお酒があるけれど、水など何も加えずに原料それのみで酒になるのはワインだけ。ブドウが大地から吸い上げた水分をそのままワインという形で頂いているだけなんです。奥が深いですね。」
奥様がそう語ってくれました。
来場されたお客様からこのワインの力強さや透明感は何が秘訣なんですか?と何度も聞かれていましたが、一言「全てブドウの力です。」とお答えしていたのが印象的でした。
この中ではグリグリで使用している、長野県東御市からの買いブドウの巨峰を除いて全てが自社畑のブドウ。
一見良い状態の買いブドウだと思っても発酵の時点でブドウの強さの違いが顕著にあらわれてきてしまうため、なるべく自分たちで育てたブドウを使うのだそう。
無清澄・無濾過でこの透明感。
「自然に澱は落ちますから、それまでゆっくり待ちます。」
とにかく自然に、手を加えずに。
金橋夫妻に色々なことを質問すると、丁寧に詳しくお話ししてくれますが、基本的には飲み手に対して多くは語らない。
「飲んでみて、感じてもらえればいいんです。
必要なことは全てワインが語ってくれますから。」
納得。難しいことを考えなくても、この身体に染み込んでいくような飲みごこちは感じるしかありません。
素敵なご夫婦に素敵なワイン。
本当にありがとうございました!
by.Haruka Sakuma
今回フェスで出品していたのが、
シャルドネ2013
グリグリ2014
ピノノワール2013
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