with Wine | ワインショップ&ダイナー FUJIMARU 浅草橋店 スタッフブログ
2015.01.15
昨日、一昨日と連休をいただきましてありがとうございました。
スタッフ一同今日からまたフル発信です!!
よろしくお願い致します。
さて、お休み中何をしていたかというと。。。
料理つくってましたーー!!
今、いつもと一緒じゃない、と心の中で突っ込まれた方、しばしお待ちあれ。
ただ料理するだけじゃないんです。
とある食材と人を囲む会。
その方とは
フランス・パリ郊外の閑静な村にて
日本の種で野菜を作り続けている山下朝史氏。
あまたの星付きシェフから圧倒的な支持と熱烈なオファーが絶えない山下氏の野菜とは。
元々農家とは無縁の家に生まれたが、紆余曲折を経て渡仏後、盆裁作りから野菜作りへ。
マリーアントワネットの時代、貴族の狩猟用ゲストハウスとして建てられた
建物と1000坪の敷地を開墾。
奥にはうっそうとしたブローニュの森と水はけの悪い土地が広がり、
決して恵まれた土地ではなかったが
日々土地と向き合い、作物を育てたその味は今、
シェフたちの想像力を掻き立ててやまない
奇跡の味と称されている。
育て方や水撒きの仕方、そして植え方までも独創的。
現地の菜園を訪問した際、
「なぜ、ナスとトマトと花を交互に植えているんですか?」
と聞くと
「だって、その方が美しいでしょ。」
と、さらり答えていたのが印象に残っている。
今流行っている日本ブームとは一線を画し、
山下さんが作っているものは、フランスにも普通にある野菜だが、それをあえて日本の種・野菜として、素晴らしさを伝えたかったとも。
現在はご自宅を週末限定でオーベルジュとして開放。
山下さんのお野菜が星付きレストランでなく、妻・尚美さんが作る”普通の和食”として食べれると
一年先まで予約が満室な好評ぶり。
さてさて、そんなお野菜たちが山下さんの一時帰国と共にやってきましたーーーーーー!!!
山下さんはいつもこの時期、作物の端境期をヴァカンスにして帰国され、
友人知人を囲んで懇親会を行います。
そして、ここ数年山下さんとお付き合いさせていただいてる縁で、
”うちの野菜で料理作ってよ”
とのお誘いに、武者震いしながらもいそいそと行ってまいりました!!
六本木イリゼさんにてのぶっつけ本番。
(パリのシェフたちごめんなさい!!)
想像力を膨らせまくって、個々の個性が際立ちまくった野菜たちと取っ組み合い。
どんなに強い食材を持っていっても野菜の味が負けないんです。
そして、その日は山下さんに見てもらおうと、集った鎌倉野菜の加藤さんや某デパートに卸している農園やイチゴ屋さんが我ぞわれぞと
お野菜達が担ぎ込まれてどえらいことに。
しかし、そこはお野菜で19時からスタートの会がいつしか深夜になっても皆さん食べる食べる!
野菜ってすごいですねぇ。。
というわけで、作り続けていた為写真もあまりありませんが、
日本を遠く離れた種が、花を咲かせて、異文化の食卓に溶け込み歓迎されているものづくり。
山下さんはかねがね口にされている、
「こだわらない心で美味しい野菜をつくりたい」
との言葉。
私もそういった心持ちでものづくりに携わっていきたいな、と改めて思った一日でした。
by.yuki kimura
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