with Wine | ワインショップ&ダイナー FUJIMARU 東心斎橋店 スタッフブログ
2011.11.25
先日、辻調理師専門学校でワインの講義をしてきました。
35名ぐらいの20才前後の料理人の卵たち。
みんなキラキラした眼とエネルギーに満ち溢れた表情をしていました。
講義後も生徒さんに囲まれ、20分ぐらいは質問責めにあったのではないでしょうか。
すれ違えばしっかりと挨拶もでき、
ハキハキと返事をする姿に思わず自省させられました。
正直、意外でした。
私がレストランの現場で見かける若い料理人たちの表情とは
あまりに違いすぎるからです。
現場では眼に活力のない、挨拶もろくにできない若い料理人が本当に多い。
でも、彼らは学校では出来ていたんです。
そして、希望や夢を抱いてないと、あんなに熱心に質問はできません。
いつから彼らは出来なくなったのでしょうか?
そして、なぜ、彼らは出来なくなったのでしょうか?
講義の翌日、
生徒さんがひとりで日本橋のお店にやってきました。
声を掛けると春からは大阪のイタリアンに就職が決まっているとのこと。
その子はこんなことを言っていました。
本当はすぐにその就職先でバイトとしてでも働きたいけど
今は違うところで住み込みで働いているので難しい。
でも、少しでも勉強したくて、休みを使ってうちにワインを見に来た、と。
不安とプレッシャーを強く感じていましたが、
プロとしての自覚と覚悟をしっかり持っているように感じました。
この失業率が高い中ですら
飲食業、特にレストラン業界は若手不足だと言われています。
なぜでしょうか?
こんな記事を書くとシェフたちに怒られるかも知れません。
でも、もしかしたら、私たちも少し変わらないといけない時期なのかも知れません。
自分たちが学生だったころと今とでは、
あまりにも環境や社会情勢が違いすぎて
同じ物差しで対応するには無理があるのではないでしょうか。
『育てる』ということを、そろそろ本気で考えないと、
せっかく先輩たちが育ててくれた業界がしぼんでしまうような気がしてならないのです。
色んな考え方、お声があるとは思います。
私自身、卒業生でもありませんし、料理人でもありません。
今は飲食業ですらありません。
こんなことを言う資格はないのかも知れません。
でも、書かずにはいられなかったんです。
あの真っ直ぐな眼で見られると。。。
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飲食業界でもないですが、自分が就職した時とか思い出してグッときました。
すぐに折れちゃうだろう若い芽を、なんとかなんとかなんとかフジマルさんに大事に厳しく育てて頂きたいです。
今のユトリッコはなかなかのグダグタですが、能力は高いです。
意地でもついてくる子は、どんな業界でも必ず必ず必ずなんとかなります。
諦めないように諦めさせないように、ご指導&フォローよろしくお願いします。
酔筆無礼致しました。
2011年11月26日12:28 AM | girolle
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先日、お世話になった辻調生です。
この日記読んで、びっくりして心臓がどっきどっきしてます
本当に恐縮ですっ
実は先生のお店に入るのすごくすごく緊張してました。
ワインのこと何も知らん学生がリニューアルしたてで忙しいだろうお店に入って迷惑なんじゃないかとか思ってたのですが、
やっぱり忙しそうにもかかわらず私なんかにかまって頂いて、
どんな初歩の質問にも丁寧に教えてもらって
心から行ってよかったと思いました!
本当に嬉しかったです
先生のおかげで、ポンテベッキオで目指す自分になりたいと
頑張る気持ちがつよくなりました
また近いうちにお伺いしてもいいですか?
2011年11月26日1:26 AM | 石川
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どこでも同じです。会社に入ると・・・っていうことがあります。「なんで?」ではなく、「どうしたらできる?」を考えながら自分が変わらないとね。そして、それができるかどうかは年齢に関係なかったりする。いつまでもできるようにありたいと思ってます。
2011年11月26日10:25 AM | よしこ
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先日のマツケンの式で、あの会場のスタッフの活き活きとした
仕事ぶりを見ていて、自分も同じようなことを考えました。
さて、具体的に何が出来るのか…。
2011年11月26日2:29 PM | blogko
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かぎこめGさん、こんにちわ。いつもありがとうございます。実は明日から20代前半のスタッフが入社します。続けてくれるかどうかはわかりませんが、何かを掴んでもらえるように接していきたいと思っています。どこかで見かけたら声を掛けてやってください。私たちはお客様に鍛えられて成長していくものなので。
2011年11月26日3:52 PM | wine-fujimaru
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かぎこめIさん、こんにちわ。上司には上司の、部下には部下の気持ちや思いがあるものです。そういう上司の思いを感じ取れる人は、いつか良い上司になれるような気がします。よければ友人たちも一緒にお越しください。新しいショップの2階は、あなた達のような金の卵のために作りました。お待ちしております!
2011年11月26日3:58 PM | wine-fujimaru
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よしこさん、こんにちわ。はい、同じだと思います。ワインの世界では、「ワインは神様からの贈り物」と考えられているので、欠点を探すより、良いところを見つけて褒めるのがソムリエさんの仕事だったりします。スタッフ間であってもそうあるべきなんでしょうね。
2011年11月26日4:07 PM | wine-fujimaru
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スガヌマさん、毎度です。スタッフの表情って本当に伝わりますよね・・・
何ができるか・・・もしかしたら、話をするだけでも変わるような気がします。あ、お花ありがとうございました。改めて連絡させてください!
2011年11月26日4:14 PM | wine-fujimaru
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まさに活力のない目を持つ若者達をいつも見ている者です。
長年働いている人間は技術やサービスの能力は身に付けてはいるものの、下の人間を育てる能力の向上には無頓着な方が多いように思います。
彼らも新人の時があり、いろんな洗礼を受けて今日に至り、素晴らしい料理人やサービスマンになっているという事実が、教育のあり方を変える必要性を遅らせているのかな思います。
来る者拒まず去る者追わず。辞める人数を見越しての必要人数の倍以上の新入社員を採用する会社。
確かに時代は変わってきています。その事を自覚しなくては。
2011年11月27日5:27 PM | 通りすがりの者
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通りすがりの者さん、コメントありがとうございます。
代弁ありがとうございます。その通りだと思います。
自分もこうだったから・・・が、大きな要因の一つだと思います。
ただ、そのことに気付いている方もたくさんいるんです。
スタッフの将来のことを考え、取り組んでいるお店もちゃんとあります。でも、スタッフはやる気を見出せず、すぐに辞めてします。。。
何が足りなかったのか?
それは、ちゃんと考えてあげていることが、スタッフに伝わってなかったからな気がするのです。お客さまに想いを伝えることには長けているのに、身内には苦手だったり・・・(これを書きながら猛省していますが・・・)
そして、新卒を雇うお店は、もっとも重要な責任があるようにも思います。彼らが社会人として踏み出す最初の一歩。ここでつまづくと、その後の人生に大きく影響を及ぼすような気がしてなりません。
2011年11月29日1:11 PM | wine-fujimaru
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