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2010.09.11

春のNZ①

今年は国内のワイン産地を重点的に訪問しますと言いながら
8月末にニュージーランドに行っていました。
はい、相変わらずのブログ無精の福井です ご無沙汰しております。

「KUSUDA WINES」
どっぷり1週間剪定のお手伝い半分、お勉強半分で行ったつもりですが・・・・
(ホントに手伝いになったのだろうか?)
 
今回の産地訪問ではその時の空気感を伝えようと毎日更新を誓って出国したんです。
しかし、結果はこの通り・・・・ツイッターでは少し報告できたと思うんですが(汗)

ただね
そんぶんじっくり葡萄の木を見てきました。
朝から日が沈むまで。

そして
日が沈むと楠田さんとじっくりワインを飲む時間
夜遅くまで毎日
ホント毎日お付き合い頂き感謝です。

あっという間の一週間で
言葉や文章では表せない貴重な時間でした。
そして、決して大げさではなく今後の私の人生においても大切な時間を頂きました。

今回は単独での訪問だったので
当店の十八番 誰かのブログを観てくださいと書けないところがつらい(笑)
収穫は人気のようですが剪定は地味?

予想通り非常に良い経験になりました。
なんなら来年もこの時期に来たい! 強い想いと供に帰国したのでした。。。


(テラス東面からの写真)
なかなかうまく伝える事のできる撮影ポイントがなくこんな写真ですが
マーティンボローの街のそばを流れる2つの川が何度も氾濫を起こし
その浸食作用によりテラス(台地状)になっています。
右上がテラスで外側は表土も浅く、水はけがよい。
中央にいくほど表土が厚く水はけは非常に悪い
なので中央に住宅地、その周りに葡萄畑があるといった感じです。


8月末に訪問。北半球で言うと3月末、ちょうど春にあたります。
風が吹くととても寒いです。ただ、太陽が顔をだすとポカポカ陽気に、日光の力強さを感じます。
なので虹もはっきりとした色でとても綺麗。
テラスの中でも比較的中心地に近い場所。
2006年からKUSUDA WINES所有シラーの畑と虹2本。


以前は春の遅霜の際はヘリコプターを飛ばして・・・・・などの会話を聞いたことがありましたが
今は風車をつかって空気を動かしているそうです。
この遅霜がやっかいで2010年マーティンボローより少し気温の低いテムナテラスでは驚くほどの収量減に。
2007年の本数の少なさに驚いたのも記憶に新しい。


基本的にニュージーランドは雨雲が西から東へ
海からやってきた湿った空気は縦に通る山脈にぶつかりその西側で雨を降らせます。
なのでほとんどのワイナリーが東側に
見えにくいですがマーティンボローから西側遠くにまだ雪をかぶった山が見える。


青々と茂った下生え。たくさんの種類の植物が育っていて健康な状態。
日本と逆で冬に雨が多く、夏には乾燥する。
冬場は青々としていた草たちも夏には一面枯れて茶色に。
表土は粘土に近い保水性の高い土。その下に水はけのよい礫層。


地下の粘土層が随分と保水してくれるようですが場合によっては灌漑も必要。
この状態からは信じられない。去年は一度だけ使ったとの事です。


どの畑も西側、南側には防風林が多く植わっている。
西寄りの山からの風と南寄りの南極からくる冷たく強い風から守る為。
強風が吹き受粉率の低下→収穫量が自然に低下します。
今回の滞在では吹く事はなかったのですが
多くの木が西から東に向けて激しく傾いていてその強さが良くわかる。


マーティンボローテラスの直ぐ東にあるテムナテラス。
写真の奥の丘を越えるとマーティンボロー。
ポンドパドックの畑をリース。ピノノワールとリースリングはここから。

続く ・・・・・・
                                              E.FUKUI

 


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