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2008.10.02

今月のミーツ

私（藤丸）がレストランで働き出した頃、
密かに憧れていたことがあります。

それは雑誌『ミーツ』に載ることでした。
その当時はブログはもちろん、
今ほど情報誌も多くなかった。

そんな中で最新の街の情報を独り占めしていたのがミーツだったんですよね。
ミーツに載る＝凄い人みたいなイメージが私の頭にはありました。
今思い返すと少し恥ずかしいですが。。。

時代が変わり、今では情報が氾濫していて
雑誌以外からの情報が豊富になって（特にブログかな）
ミーツも飲食以外のアートや音楽、
ファッションや住まいの情報まで載るようになり、
飲食以外それほど興味のない私は少し疎遠になっていました。

でも、なんか最近面白いんですよね。
切り口がミーツっぽいというか、
ただ情報を並べるのではなくて、
素人では思いつかない角度から情報を捉えている、そんな感じがします。

それでこそミーツ！みたいな。
（なんか少し偉そうですね、すいません）

特に今月号は個人的に大好きなお店ばかりでびっくり。
大阪しかわかりませんが、かなりお勧めなお店ばかりでした。

そして、なによりも嬉しかったのは
掲載がお店のオーナーやシェフのような代表者だけではなくて
スタッフの紹介がたくさんあったこと。

実際、初めてのお店に訪問するときに
最初に接するのは、ほとんどがお店のスタッフであることが多い。
一番とは言い切れないまでも、とってもとっても大事な要素であるスタッフ。
でも、あまりスポットが当ることがありません。

街場のレストランで働く若い子達は、みんな重・長時間労働をしています。
もちろん強制させられている訳ではなくて、
近い将来、自分のお店を持つことを夢見てひたすら努力しているんです。
（若くして独立する分、下積み時代は過酷なものになります。）

最近では少子化と一般の企業が採用を増やしていたため
飲食業界自体が深刻な若者不足になっています。
そして、縁あってこの業界に来ても自分の未来を見出せず
去ってしまう子も本当に多くなりました。

今回のミーツの切り口は
そんな頑張っているお店のスタッフ、
特に日本では軽視されがちなサービススタッフに焦点を当てています。

これ、ありそうで本当にないんですよ。

今月号のミーツを見て
「いつか俺も！」って思うサービスの若い子達、たくさんいると思います。
掲載されたスタッフの方も自分の仕事や店に誇りを持てるんじゃないでしょうか。

そして、マスメディアにとっても
ブログや素人記事に負けない強みは「人と繋がっている」ことだと思います。
今回のような記事は、普通の人には書けませんよね。
（稀に例外な凄いブロガーもいるのですが・・・）

非常に楽しい特集でした。

Ｐ．Ｓ．ＦＵＪＩＭＡＲＵもオープン以来何度か掲載はされているんです。
でも、いつも不思議な場所に載るんですよね・・・

今月号でもカメちゃんのところは理解できるとして（カメちゃんいつもありがとね）
もう１ヶ所はちょっとびっくりして吹き出してしまいました。
なんでここなん？って（笑）

お暇な方、探してみてくださいね！