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2008.07.20

フランソワ・スコンデ

さてさて、本日はシャンパーニュ2日目、フランソワ・スコンデのお話しです。

今回の訪問でもっとも楽しみだった生産者の一人です。

素直に美味しい・・・・この美味しさの秘密は?はもちろんの事、
本拠地、畑ともにシルリー村(グラン・クリュ)にあるという事もその一つ
シャンパーニュに行く機会があればぜひとも行ってみたいと思っていました。

シルリー村、聞いた事ありますか?
アイやアンボネィ、クラマンなど有名な村と違ってあまり聞きなれない名前です。
ほとんどは大手メゾンの所有でブレンドに使われるので、シルリー村のテロワールを
表しているのはスコンデともう一社くらいだそうです。
グラン・クリュの中でも涼しげな味わい、エレガントで細やかな泡ができるとか・・・・

平地なんですがこんな感じで、土地がうねるようにして傾斜しています。
雨と雷がこっちのほうに・・・・

出発の数週間前にアポがやっと取れて訪問できることに決定。
手配して頂いた方々、本当にありがとうございました。

ただ、前評判があまり良くなかったんです。怖い、あまり喋らない、機嫌悪そう、
雰囲気悪いとか、不安も少しあったんですが・・・

しかし。。。到着後すぐにそんな前評判は何処かへ!
お茶目で息のあった、非常に仲の良い夫婦でした。

畑の案内中に通り雨が!雨宿り中のショットです。
今回は好天に恵まれ、この時とサンセールに向かう時の2回だけでした。

ご自身で何十年もかけて掘り進めた!長~い地下のカーヴ(地下10m、10℃)
本当に寒いです。

動瓶(ルミアージュ)を見せてくれました。こうやって瓶口に澱を集めます。
毎朝一人でされてるそうです。動きが早い!

ご機嫌なお父さん。ジェロボワム(3L)のサイズでは行わないルミアージュも!
通常はもっと小さいサイズのボトルを混ぜあわせて3Lにします。
そらピュピトルには刺さらないからこんな感じで回します。
こっちの方が美味しいから・・・・と  もちろんそうでしょう!飲みたい!!!!

そしてテイスティング。どれも良かったです
美味しさの一つを見つけてきました。古くからのリザーヴワインを使っている事です。最新のヴィンテージのワインにこのリザーヴワインを25%~30%加えてノンヴィンテージのシャンパーニュを仕込みます。

で、そのリザーヴワインですが、1982年-2005年までワインをソレラで仕込んでいました。ソレラといってもシェリーを造るときのようなソレラシステムじゃあないんです。
大きなタンクに毎年ワインを1/3づつ足していき一定の味を出すようにします。名店のうなぎダレの要領ですね。

もちろん味の面でも大切なのですが、彼のように長い間、寒い地域でブドウを育てていると厳しい年を何度か経験しているようです。
ブドウが取れなかった年の事を考えるとリザーヴワインを多く保有していることは非常に意味のあることで切実な問題でもあるんです。

もちろんリザーヴワインもテイスティング。意外と酸が少なく、フレッシュ、
普通に美味しい。

そして大好きなブラン・ド・ノワール「ラ・ロジュ」も
こちらは2002年からのリザーヴワインを使っています。ピノ・ノワールのみであることを感じさせないフレッシュな酸にわずかにリキュールやピートを感じさせる複雑味、
あ~美味しい!

さて、このラ・ロジュ 前回の入荷も大人気で売り切れ。
スミマセン今秋にまた入荷予定です。スコンデファンの方、もう少しお待ちください。

いや、本当によかった~ にしても今回の訪問先の中でも1、2を争う楽しさでした。
                                                 E.FUKUI

 


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