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2014.07.16

【イル・ポーベロ・ディアヴォロ】魚介と野菜のファンタジスタ ~ウラなんば~

くたくたに煮込まれた大根と味がよく染みこんだブリ。
およそブリ大根というものに私たちが抱くイメージを、
軽やかに、颯爽と覆してくれたイル・ポーベロ・ディアヴォロさんのブリ大根。


小さいながらも旨みがギュッと閉じ込められたブリに、
シャキシャキとした食感が楽しい大根は、噛めば噛むほど正真正銘大根の味わい。
次世代型ブリ大根、ブリ大根2.0とでも表現したくなる独創的な料理に
驚きを覚えてはや三ヶ月、今度は夏の魚と夏の野菜を求めて、
木津市場のすぐ近くにあるイル・ポーベロ・ディアヴォロさんを訪れました。


お皿をキャンバスに見立て散りばめられた色とりどりの魚、野菜、ソース。
一見前衛的に見えるお料理ですが、素材の味をシンプルに生かした、
どこか和風テイストも感じさせる優しいお料理。シュッとしたいでたちながら、
柔和な笑みを絶やさない羽田シェフの人柄も表れているのでしょうか。

さて、一杯飲んで、軽くつまんで、気軽にハシゴ酒を楽しめるのがウラなんばの魅力のひとつ。
一方でイル・ポーベロ・ディアヴォロさんは、なんばからは少し遠い木津市場に
隣接されたなんば木津まち横丁「○-エン-」内にあり、料理は6,000円からの
おまかせコースのみと、やや敷居が高く感じられるかもしれません。


それでも、木津市場を冷蔵庫がわりに旬の魚と野菜のフルコースを楽しませてくれる
イル・ポーベロ・ディアヴォロさんはやっぱり「ウラなんば」の名店。もっとたくさんの
人に知ってもらいたいと思い、今回ご紹介させていただきます。

この日は炙った金目鯛にモモとトマトをあわせた一皿から。
白桃のニュアンスがある甲州とともに涼しげなスタート。


サザエ、バイ貝、ナス。肝のソースもよく絡んで、
酒飲みの心を鷲づかみにする美味しさ。

ねっとりと濃厚なケンサキイカは、造りのほかに
ゲソの煮こごりをソテーしたものも。
これがイカ入りお好み焼を思わせる、
濃厚かつ庶民的な美味しさでたまりません。

皿にアクセントを与えるマイクロハーブは、広島のハーブ農家さんから
仕入れたもの。小粒ながら力強い味わいに富みエネルギッシュ。
見た目の華やかさだけでなく、皿の完成度を高める質実剛健としたナイスアシスト。


お寿司屋さんのカウンターで出てきそうな煮穴子はホロリとした食感が持ち味。
山椒と肝を内包し、混然一体とした旨みが時間差でゆっくりと広がります。
そこに胡瓜、メロン、冬瓜、白ウリが添えられなんとも夏らしい一皿に。


ジャコのペースト・生のりとハマグリのスパゲッティ。食べるほどに磯の香が漂い、
脳裏をよぎるのは南の島の青い海。

かすかに火を通す調理法ミキュイを施したチヌは程よい触感と
重層的な旨みが身上。皮目のパリッと香ばしいところが樽熟成を経た
シャルドネと円熟のマリアージュをみせ、思わず天を仰ぎます。

ドルチェもまたいろんな仕掛けがされた楽しいお皿。
ここでネタばらしするのもアレなので、
ぜひお店で楽しんでください!

「レストランってこんなに楽しいところだったんだ。」
そう思わずにはいられない、魚介と野菜のファンタジスタ・羽田シェフのお料理。
大阪の台所・木津市場に集まってくる豊富な食材をその独特なセンスと
確かな技術で昇華させた料理は、“うまいもん”にうるさい大阪の人たちの
胃袋をたしかに掴みはじめています。

新しい「ウラなんば」の名店として。
なんばから大国町、木津市場周辺がもっともっと盛り上がれば。
秋の魚に冬の野菜もますます楽しみなイル・ポーベロ・ディアヴォロさん。
ぜひ一度行かれてみてはいかがでしょう!

※おまかせコースのみですので事前のご予約をおすすめします。

Il Povero Diavolo (イル ポーベロ ディアヴォロ)
06-4395-5150
〒556-0012 大阪市浪速区敷津東2-2-1-317
なんば木津まち横丁「○-エン-」内
営業時間:18:00-23:00
定休日:水曜日
FBページあります

 


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