with Wine | ワインショップ&ダイナー FUJIMARU 東心斎橋店 スタッフブログ
2011.10.15
ブログを書かなければマメに更新しろと言われるし、
書いたら書いたで、一気に書くな、お前のは読むの疲れるから、と言われるし。。
なんなんだ、一体(笑)
なんとかかんとか、畑やワイナリーの方はひと段落しました。
なので、溜まっていたPC仕事を一気にやっている感じですね。
最近、メールの返信早いでしょう?
で、移転もあるし、色々と整理をしている感じなんですが、
ブログのカテゴリも整理しようとしていたら
Domaine des Papillesというタイトルを発見。
完璧に止まってましたね。。。
とっても大事なことなのに。
で、今回が③な訳なんですが、
②の続きから行くとすでに記憶が怪しい感じなので
一気にワープしたいと思います。
その後、多くの友人に手伝ってもらい
なんとか3月中に300本ほど植樹をすることができました。
手伝ってもらったというより、
BBQを餌に仲間をカタシモに呼んで、強制労働させたという噂もありますが。
あくまで噂です(笑)
で、その後、苗木たちはスクスクと育ってくれています。
周囲の樹がとてつもないスピードで大きくなって日陰を作ってくれたせいで
育ちの悪い奴もありますが、来年にでも移植してやりたいと思っています。
虫やらカビやらで大変な時期もありましたが
あの台風の大雨にも負けず、畑はまだ山肌にへばりついております。
来年はあの場所からさらに100Mぐらい上方まで畑が伸びる予定なんですが
(すでに契約済み)
時間と体力が余っている方、いつでもお待ちしております!
で、そんな耕作放棄地をブドウ畑に戻すプロジェクト。
大阪府や柏原市といった行政の方からも色々と応援していただいております。
今、日本の農業は色んな意味で分岐点に立っていると言えるでしょう。
(その辺の話をしだすとまた途中で時間切れになるのでやめておきます。)
最近では付加価値を高めることで海外でも高評価を得ている農作物もたくさんでてきてました。
ブランド米やブランド苺なんかがそうですよね。
(震災後の風評被害がなんとも憎らしい)
すでに平坦な土地が、農地としてほとんど残っていない大阪では
傾斜地や中心部からかなり離れた山間でしかまとまった畑はありません。
そうなると作業効率も悪いし、新規参入するのも大変。
経費をかけたところで価格競争も激しい。
じゃあ、どうするか。
それは先ほどのブランド米のように付加価値をつけるしかありません。
そして、ブドウの場合は、加工してワインにすることで付加価値をつけることができます。
とはいえ、簡単に作れるわけではないし、醸造は科学の世界。
まったくジャンルが違います。
そして、造れたとしても、それが売れなければ意味がないし、
既存の流通に乗せてしまうと価格がどんどん上がってしまう。
そのあたりを絶妙にクリアしながらやっていくことができれば、、、
というか、それをクリアできる立場は自分たちなんじゃないかと思うようになりました。
畑でブドウを造り、ワイナリーに持ちこむ。
ワインに加工したものを卸してもらい、自分たちで販売する。
この方法ならブドウ自体の価格は安くて労働に見合わなかったとしても
農業をビジネスとして成立させることができるのではないか、と。
農地法が変わり、株式会社が農地を持てるようになったと言っても
ごく一部の大規模な法人しか持てないような、
持っても意味がないような今の仕組みでは
結局、農地は減ってしまう。
大阪の最大の長所は、
大阪ほどの世界有数の大都市から通勤圏内で行くことのできる畑があるということ。
そう、みんなが兼業農家になれる可能性があるんです。
この手法は、大都市近郊の農業の新しいビジネスモデルになれるのではないか?
いや、むしろ新しいモデルケースにしてみせる。
それぐらいの気持ちで私たちは、ブドウ造りに取り組んでいます。
その気概が伝わってか、
畑を借りる時には大阪府のみどり公社さん、
借りてからは農と緑の事務所の方々には大変お世話になりました。
そして、何をさておいても
カタシモワイナリー高井社長には、おんぶにだっこ状態です。
感謝という言葉だけでは言い表せません。
また、休みを削って手伝いに来てくれたボランティアの皆さん、
私にこの仕事ができる環境をつくってくれているうちのスタッフ。
そんな、みんなの想いが集まって
ワイナリー、《Domaine des Papilles ドメーヌ・デ・パピーユ》はスタートしています。
まだワイナリーと呼ぶには恥ずかしい規模だけど、
なんとか今年は1000本以上造れる予定です。
沢山のワイナリーが生まれている日本。
ひとつぐらい、こんなヘンテコなワイナリーがあってもいいのかな?と思う今日この頃です。
続く。。。
コメントを残す