with Wine | ワインショップ&ダイナー FUJIMARU 東心斎橋店 スタッフブログ
2010.05.19
突然始まったチリツアーの概略を少し・・・
実は私(藤丸)は一番行きたい国は?と聞かれるといつも『チリ!』と即答していました。
そう、昔から憧れの国だったのです。
それはとある有名シェフのコラムを読んだことが発端でした。
当時、一線からは引退され、世界を周遊していたシェフは南米を訪れ、
現地の人が通うような食堂で1キロもあろうかという強烈な大きさの牛肉に出会いました。
こんなもの食えるか!と思ったのですが、実際に口にしてみると非常にあっさりしていて
肉の純粋な味のみが伝わってくる素晴らしい一皿だった。(実際はもっと芸術的な文章でしたが。。。)
1キロの肉塊を食べてみたい!
チリに行きたい!
とずっと憧れていました。
でも、スペイン語圏だし、地球の反対側だし、チケット高いし、
と、夢のまま10年が過ぎようとしていました。
そんな夢もあせかけた今年の2月。
フランスのトップドメーヌを始め、チリのエラスリスというチリトップのドメーヌを輸入する、
ヴァンパッションさんから3月にチリに行きませんか?とお誘いが!
めちゃくちゃ悩みました。
実は、ワインショップFUJIMARUではエラスリスはもちろんチリワインすら扱っていないのです。
チリに連れて行ってもらったせいで、
自分たちが飲んでもいない、美味しいとも思っていないワインを売らなければならないのも嫌だし、
ありがちなキャンペーンなんかに参加する気もないし。。。
押し売りだけはしたくなかったので
実は、この時、丁重にお断りしました。
内心は本当に行きたかったのですが。。。
その後、とあるお店からエラスリスは美味しいよ~と聞き、
VPさんからサンプルを取り寄せ、生まれて初めてチリワインをしっかり飲んでみました。
あれ?美味しい!
で、この値段?
嘘やろ?と。
チリ、行けばよかった。。。
これなら自信持ってお勧めできるじゃないか・・・
と、ちょっとへこんだぐらいです。
縁がなかったなぁとは思いましたが、
店舗での取り扱いはスタートしました。
そして、2か月ほどだったある日、
VPさんから一本の電話が。
『実は3月のツアー、大地震のせいで延期になってます。
5月に延期になったのですが、ご興味ないですか?』と。
神戸の震災をまともに経験している自分としては
非常に複雑な気分でしたが、これもきっと『縁』なんだろうなと思いました。
かくして念願のチリに行くことになったわけです。
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