with Wine | 島之内フジマル醸造所
2013.10.12
黒みがかった濃い色調、鉄分やインクを感じる重量感のある香り。
口に含むとなめらかな果実味にかぶさるように、しっとりとした酸味が
華を添えます。
濃いワインか?といわれればそうかもしれませんが、たっぷりとした印象ではなく、
細身で俊敏な感じ。エレガントよりな山ブドウ系赤ワインといったところでしょうか。
今週末の店頭無料テイスティングはこちら、
塩山洋酒醸造/Japanese blend 赤 2012(写真左)
をご用意しまして、土、日、月祝と3日間みなさまのご来店をお待ちしております。
塩山洋酒工業は昭和32年設立の山梨でも老舗のワイナリー。
名前といいラベルといい、ややクラシックな印象のワイナリーでしたが、
若手の萩原弘基さんが加わってから、より斬新なラインナップが増えています。
日本独自のブドウ品種を大胆にブレンドし、樽のニュアンスと酸味の効かせ方が
ユニークなJapanese Blend 赤 2012。
そして白ワインではザルツベルク甲州2012(写真右・こちらは試飲のご用意はございません)。
ステンレス発酵させた甲州と、別の酵母で発酵させて樽熟成した甲州をブレンド。
トロピカルな香りとリッチなニュアンス、後味を引き締める繊細な酸がきれいに
融合した、山梨の甲州、というよりは萩原さんらしい甲州です。
斬新なボトルデザインもイメージぴったり。
伝統を受け継ぐというのも山梨の老舗ワイナリーにとっては大切なことですが、
新しい挑戦をしていく姿にも、心打たれるものがあります。
長年の経験を活かしながら、新しい試みも始まっている山梨のワイン。
これからもまだまだ面白くなりそうです。
Dai Aramaki
コメントを残す