with Wine | 島之内フジマル醸造所
2013.05.30
「おにいさん、今日ビリヤニあるよ。」
店に入るなり、にこやかにそう告げてきた、人懐っこそうなインド人スタッフ。
しかしこちらは「ビリヤニってなに?」な状態。
メニューを見てみると、インドで特別な時によく食べられるカレーの炊き込みご飯らしい。
土日限定だし、インド料理店に来たからにはそのお店のおすすめ、
ましてやよく知らない郷土料理を食べてみたくなるというのは、
ワイン好きな方には共感いただけるのではないでしょうか。。。
今回は堺筋に面した、派手な看板が目印のインドカレー屋さん「シンズ・キッチン」へ。
夏が近づくとカレー指数がぐんぐん上がってくるんです。
というわけで1,000円のビリヤニセットをオーダー。
まずは熱々のスープが運ばれてきます。
オニオンやスパイスがたっぷり詰め込まれたチキンスープ。
さあ食べるぞ!と気分が盛り上がってくる味わい。
続いて「ヨーグルトみたいなものヨ」と出された白いスープ状のサラダ。
玉ねぎ、ピーマン、キュウリなどを香辛料入りヨーグルトで和えた
「ライタ」と呼ばれるものだそうです。清涼感あふれる美味しさで
カレーの箸休めに最適。
ここでビリヤニとキーマカレーの登場。
お皿にどーんと盛られたビリヤニはなかなかの存在感。
スパイシーなマトンがごろごろ入っていて、長粒のインディカ米は
ほどよく芯の残った、しんなりとした噛み心地。
いろんなスパイスが縦横無尽に絡んでて、口中から鼻腔へと
駆け抜けていく疾走感がたまりません。。
そこへ、スプーンがゆっくりと沈み込むような粘性のあるキーマカレーも。
ごつごつとした挽肉が程よく配され、トマト、香菜、ナッツなどが丸ごと入った
スパイシーかつ滋味深いキーマカレー。ビリヤニにかけるもよし、
ビリヤニをこちらに投入するもよし。もはや噴き出る汗を拭うのも忘れて、
ただひたすらにスプーンを動かす自分がいました。
食後にはチャイまでついて1,000円のビリヤニランチ。
黒門市場まで来てカレー?と思われるかもしれませんが、
このコストパフォーマンスはちょっと癖になりそうです。
750円のスープカレー、700円のひよこ豆カレーも
立て続けに抱腹の美味しさ。
それにしてもつくづく、大阪はカレーの街だなあと思います。
フレンチやイタリアンのシェフが休日に趣味でカレーを作っていたり、
バーでも締めのカレーが名物だったり。大手チェーン以外に
大阪独自のカレーチェーン店がいくつか存在するのも、他ではあまり
みかけません。
もうすぐ暑い夏。とびっきりのスパイスが効いたカレーで、
気持ちイイ汗をかいてみませんか?
Dai Aramaki
シンズ・キッチン (Singh’s Kitchen)
大阪市中央区日本橋1-21-20 丸富パールビル1F
06-6632-4433
[月~金]11:00~23:00
[土・日・祝]10:00~23:00
不定休
HP:http://singh-kitchen.com/
コメントを残す