with Wine | 島之内フジマル醸造所
2012.03.11
柔らかい蝋キャップをはがしてコルクを抜き、
トクトクトクッ・・・とグラスへワインを注ぐと。。
紅茶の葉のような、甘栗のような、ホックリと香ばしい匂いが立ちのぼってきました。
都農ワインよりリリースされた、オールド・キャンベルアーリー2006。
当初より企画されたワインというより、熟成がもたらした驚きの味わい。
フレッシュなうちにその華やかさを楽しむのがキャンベルアーリーの肝だと
思っていましたが、いやいやいや、こんな感じに熟成するとは。
酸も果実味もまる~く練られた印象で、なんとも心地よい甘みが舌先に
触れるか触れないか、いややっぱり触れるかな、といった塩梅。
ドライフルーツのような香りが鼻腔をくすぐりながら、
かすかな渋みを感じさせつつ、ゆっくりと綺麗に染み渡っていきます。
一日で飲み切らず、3日後くらいにもう一度コルクを抜いてみると・・・。
思わず目尻が下がりそうな、ほっこりとした香りが健在でした。
カベルネやピノノワール、シャルドネなどの熟成感とはまた違う、
キャンベルアーリーの熟成した姿。
ワインだけを愛でるように楽しむのもアリですが、
すき焼きや中華料理全般、山椒を振った鰻のかば焼きなどなど。
日本にいるからこそ楽しめる様々な食との組み合わせに、
きっと好奇心をくすぐられることと思います。
また、2011年産のフレッシュなキャンベルアーリー・ロゼもございます。
みずみずしいほんのり甘口タイプと、キレのある辛口タイプ。
これからの季節にもピッタリのワイン、おすすめです!
Dai Aramaki
コメントを残す