with Wine | 島之内フジマル醸造所
2011.01.14
14度に保たれたセラーのなかで、産地ごとにワインがディスプレイされている
レ・パピーユ・ジャポネーズ。
産地としてよく売れているのは日本が一番多く、次に売れているのが、なんと
ボルドーの赤ワイン。“日本人の味覚にあう、優しい味わいのワイン”を
コンセプトにした当店にあって、ボルドーの赤ワインはどちらかというと
マイナー産地になるんですが、ほどよい熟成を経た飲みごろの赤を中心に
手堅い人気を得ています。
たしかに、新樽がきいていて果実味ムキムキなモダンボルドーだと、
私たちの普段の食卓にはちょっと馴染まないかもしれませんが、
ちょうど10年から15年の熟成を経た、クラシカルなボルドーなら・・。
枯れ葉や湿った腐葉土の香りは山の幸を思わせ、
贅肉の落ちた繊細な果実味には味噌や醤油の風味も好相性。
どことなくわびさびなニュアンスもあって、
日本の食卓にぴったりかもしれません!
そんな熟成したボルドーの赤ワインで、いまオススメなのは次の2つ。
★シャトー・カプベルン・ガスクトン1998
(サン・テステフ) 4,250円
カロン・セギュールのオーナー、マダム・ガスクトンが所有するプティ・シャトー。
若いうちは堅い印象があるのですが、長い熟成をへて香りは妖艶さをまし、
舌触りは滑らかに。全身を包み込むような、上品な余韻を楽しめます。
★シャトー・ラ・フルール・フォンペイエ1999
(ボルドー・シューペリュール) 1,890円
カシス、ダークチェリーとほんのりスパイスの香り。
熟成を程よく感じれるバランスの良い味わい。
やや軽めですが、鼻腔から抜ける熟成香が心地いいです。
週末にはゆっくりと、熟成したボルドーの赤ワインはいかがでしょう。
Dai Aramaki
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